「はたらく場」「楽しむ場」「やすむ場」
生活を豊かにする居場所

指定生活介護「啓光えがお」

啓光えがおは、多摩市総合福祉センターの中にある定員50名の生活介護事業所です。18歳以上の障害のある方が過ごしています。利用者の皆さんはご自宅やグループホームなどから毎日通い、必要な介護を受けながら、「しごと」「創作活動」「音楽」「運動」「趣味の活動」「レクリエーション」などを行いながら、豊かな生活の実現に向けて一緒に考えながら活動しています。

啓光えがお 施設紹介

利用者の皆さんの、役に立ちたい希望を叶えるために一緒に「しごと」をしています。一人ひとりの特性やご希望によって3つの作業班(①加工・製作班、②工芸・デザイン班、③園芸・バイオ班)に分かれて作業をしており、給料(工賃)をお支払いしてます。毎月の給料日を楽しみにしている方もいらっしゃいます。
運動や音楽、趣味のグループ活動などでは、作業班にこだわらず仲間と触れ合いながら楽しめる工夫をしています。月に1度、土曜日の開所日(えがおDAY)では、イベントや外出などの特別活動を企画しています。
看護師が常駐し、日々の管理を行いながら、月に1回の健康チェック(血圧、体重等)を実施します。年に一回、健康診断を実施しています。

運営方針

  • 利用者の「はたらく場」、「楽しむ場」、「休む場」として日々の生活を豊かにするよう支援する。
  • 利用者と共に考え共に取り組むことにより、利用者の自立した社会生活を支える。
  • 職員が大切にされる働きやすい職場づくりをする。

施設長あいさつ

Greetings

啓光えがお 
安江みゆき施設長

「今日、どれだけ満足していただけたのかを大切に

コロナ禍で、利用者の皆さんに毎日通っていただくことができなかった時期がありました。その際、多くのご家族から、利用者さんたちが通所する日を心待ちにしていると情報をいただきました。通所用のリュックを持って玄関の方へ向かう方もいらしたそうです。今日は行く日だと伝えると、嬉しそうだったとも伺いました。施設を運営していて、それはとても嬉しいことです。利用者の皆さんが毎日通いたい施設を目指しているからです。
啓光えがおは、食事、排泄、着替え、その他の日常生活に常時介護が必要な方が通って下さっており、私たちは利用者の皆さんが安心で心地よく過ごせるように支援をしています。
ですが、それだけでは「毎日通いたい場所」とは思っていただけません。安心と安全だけではなく、その方の生活を豊かにする居場所としての工夫が求められると考えています。

啓光えがおに利用者の皆さんがどんなことを期待してくださっているのか、なかなか直接伺うことはできませんが、せっかくいらしてくださった方たちが今日を満足し、明日もまた通いたいと思っていただけるよう、ご本人やご家族からのご意見をたくさん伺いながら、支援の工夫を続けて参ります。

令和7年4月
啓光えがお 施設長
安江みゆき

送迎

啓光えがおの送迎車で、お住まい場所まで送迎しています。原則として多摩市内の方を対象にしていますが、可能なかぎり日野市、八王子市、稲城市、町田市など近隣の市の方のお住まいにも伺っています。

啓光えがお 送迎

活動場所

多摩市総合福祉センタ1Fが主な作業スペースです。南側の庭には畑があり、野菜を育てています。

2Fは食堂です。食事時間以外には、音楽や軽運動などの場所として活用しています。

活動場所

昼食(給食)

昼食は福祉センター4Fの厨房で調理した給食をご提供しています。食事形態、アレルギー、特別食(例:減塩食)の要否、介助の要否など、ご本人やご家族のご要望に沿う形で実施しています。 また、1ヶ月に1度はメニューを選択して召し上がっていただく「セレクト給食」と、誕生日月の方のリクエストメニューを取り入れた「えがお食堂」を開催し、食事を楽しんでいただく工夫をしています。

啓光えがお 食堂

施設情報

施設名称啓光えがお
所在地〒206-0032
東京都多摩市南野3-15-1 多摩市総合福祉センター 1F・2F
連絡先TEL:042-376-5044
FAX:042-376-5099
施設種別障害者総合支援法における生活介護
利用者定員55名

一日の流れ

啓光えがお 一日の流れ

「はたらく場」

3つの作業班にわかれて「しごと」をしています。各作業班での「しごと」の他、多摩市後援緑地課らの依頼で、花苗の育成、公園清掃、ごみカレンダーの配布などの作業も請け負っています。

加工作業係

受注作業(企業等から商品製作を請け負い、完成させて出荷する)を中心に、リサイクル素材を使ったはがきなど、施設で開発した商品の製作も実施しています。

加工作業係

工芸デザイン係

個別作業(利用者の障害特性に合わせてそれぞれ異なる作業を行う)を中心に、商品製作をしたり、創作活動をしたりしています。

工芸デザイン係

園芸バイオ係

粗大動作(体全体を使うような大きな動き)を重視し、農作業や、リサイクル素材を使用した石鹸や、木工などの商品を製作しています。

園芸バイオ係

「たのしむ場」

運動プログラムでは、令和5年度、6年度の東京都運動習慣定着支援事業でトレーナーから指導を受け、体力や運動機能に合わせた6つのグループを作りました。現在も、その方に合った内容で身体を動かしています。総合福祉センターの3F多目的フロアを使って思い切り走るプログラム、2F食堂でゆったりと体を伸ばすプログラムなど、現在は職員と一緒に取組んでいます。

運動

現在、4名の音楽講師が利用者の皆さんの興味に合わせた音楽プログラムを行っています。好きな歌を歌う、打楽器中心に演奏する、フルート演奏を聴くなど少人数で楽しんでいただけるようにしています。

音楽活動

クリスマス会、えがお祭り(秋祭り)、グランドチャンピョンシップ(ミニ運動会)、日帰り外出等を、職員と利用者で委員会をつくって企画し、実施しています。
毎月の第3土曜日の利用日(えがおDAY)には、ドライブツアー、スイカ割り、シアターなど季節の催しを行います。

日帰り外出

「やすむ場」

車椅子をご利用の方が休憩時間に安心して体を伸ばせるよう、プラットフォームを設置しています。個別の身体ケアの手順書により、必要な緊張緩和ケア等を行います。作業時間と休憩時間のメリハリがつけられるよう、「やすむ」支援も行っています。

地域とのつながりを大切に

啓光えがおでは、地域とのつながりを大切にしています。
多摩市内のイベントやお祭りに参加したり、地域の方々を施設にお招きしたりと、開かれた施設運営を心がけています。
また、ボランティアや実習生の受け入れも積極的に行っており、地域の皆さまとのふれあいを通じて、利用者の社会参加の機会を広げています。
私たちは、地域の一員として、お互いを理解し合える温かな関係づくりに取り組んでいます。

アクセス

小田急電鉄唐木田駅より徒歩5分
京王線・小田急線多摩センター駅より京王バス「日大三高」行き乗車、「福祉センター」バス停下車すぐ